イン谷から武奈ヶ岳(青ガレ~武奈~北比良周回)アクシデント編
今回のイン谷から武奈ヶ岳へのルートの
コースタイムを3時間と計画しておりました。
先回の金糞峠までが1.5時間で時間配分の
半分を使った計算です、つまりは
ここが本日登りのメインイベントだったのです。
ところで、話は地元の草刈りの時のことです。
毎年地域の奉仕活動で溝掃除&草刈りがありまして
同じ町内で2班に分かれて6月と8月に行います。
今年は8月、それも物凄く暑い日でした。
この日、じじいは初めて熱中症を体験するのです^^
当日、暑さを考慮してスポーツドリンクを携えて
参加したのですが、思いのほか大量の汗をかいたのか
気が付いた時には頭がボーとして足が痙攣して立てません。
結局この日一日動けずにじっとして過ごす羽目に。
この時、熱中症になると足などが攣るのだと
初めて知りました。
さて、今年の夏は猛暑の中の猛暑でしたが、
9月後半から気温が下がりすっかり秋が深まったように
涼しくなり時には寒いくらいの時もありで
体がすっかり涼しさに慣れていたのでしょう。
ところが、武奈ヶ岳に登った8日は急に気温が上がり
朝から湿度も高く気温も30℃近くになるとの予報。
しかし、携行した水分は気温が低い時に合わせてしまい
ポカリ1Lと昼めし用に500mの熱湯のみでした。
金糞峠に到着した時に右ひざ上の筋肉が
少し痙攣したのですがすぐに収まったことで
特段気にすることなく歩き始めます。
金糞峠でTシャツは速乾性と言えど汗でベトベト
ズボンに入れていた大判のタオルハンカチも
汗でズクズク状態だったのにまだ500mlのポカリを
半分くらいしか飲んでいませんでした。
先達の方々の教えからシャリバテにならないように
朝食はしっかり登山中のアミノ酸ビタミンの補給、
はたまた塩分補給の準備をしているのに水分が足りないなんて・・
今回の山行きでは金糞峠からコヤマノ岳の行程で
それは徐々にやってきてしまいました。
気が付いたのが中峠手前でした
中峠までアップダウンはそれほどでもなく
気持ちのいい山歩きができていました。
中峠を越えてコヤマノ岳へは少し登りがあるのですが
特に急登ということはありません。
コヤマノ岳手前では、金糞峠の右膝上の痙攣は
納まっていたものの気が付くと左太ももに
痙攣がやってきました。
この時の痙攣は俗にいう運動不足による筋肉疲労からくる
痙攣とは違うと思ったのです。
直感でこの痙攣をほって置いたらいけない、
500mlの残りのポカリと梅干し純でのナトリウム補給をしました。
そしてしばらく小休止して様子をみてみると
左足の太ももの痙攣は納まり少し安心してしまったのです。
所がこのコース、コヤマノ岳を過ぎて武奈ヶ岳山頂直下
最後に急登がやってくるのですが、その手前でなんと
両足ふとももが攣り始めついにはふくらはぎまで。
こうなると、その痛さで歩くどころではなくなりました。
草刈りの時の熱中症と同じような症状です。
まずは水分とナトリウムの補給をと考え
この時、2本目のポカリはまだ半分以上残っていました。
大量の発汗に追いつかない完全な水分補給不足です。
この時、あまりの痛さに下山ができるか不安を覚えました
もしかしてこのまま痙攣が収まらないと助けを呼ばねばならないのか?
何だかなんとも言えない情けない気分になっておりました。
幸い登山道からうまい具合に逃げるスペースがあり
この下の写真の右側の草地が下に向かって少し崩れていて
登りに差し掛かる所と並行していたのでそちらに体を寄せました。
暫く座って攣った足をさすりながら、手持ちのシップ薬などを貼り
痙攣止めの薬がないので、とりあえず痛み止めを飲みました。
10分か15分で少し痛みが楽になってきたので、
何か食べようと昼食に持参したおにぎり2個を味噌汁と共に食べ、
お茶、コーヒーと500ml分を使い切りました。
30,40分じっとしていたことで急速に回復し
痙攣も収まりすっかり元気になり一安心。
特に大量の汗をかいた時には水分補給はもちろん、
ビタミン、ナトリウムの適度な補給に気を使わないと
随分ひどい目に合うことを身をもって経験しました。
もしかしたら、一度熱中症になると2度目はなりやすくなる?
のかもしれません。
次回は最終 後編 武奈ヶ岳頂上を下山編になります。
あ、前、中、後の3編になっちゃった^^