比良 小川新道は魔界だった 5
いよいよシャクシコバにむかって
最後の登りと尾根道を快調に進む
右手に釈迦岳?かな見えてホッと一息
そして歩くことしばし、その先に岩の集合体が見えてきた
この岩を登攀して乗り越えるという選択肢はない
右か左に巻くのだろうとこの時漠然と考えていた。
岩に到着して、さてどちらの道を選ぶか?
その時に右方向に赤の印を見つける
ははぁん、右方向に行けだなと。
この時特段意識せずに進むと
なんだかこのあたり倒木が多いなかなと。
その先の赤目印も倒れかかった木についてる
それでも、その印に向かって進むと
かなり足場の悪い岩から突き出た木の
根本にしか足を置けない状態になる。
その先岩の右側に道が続くのだと思って
先の一段下がった足場に足を延ばす
ここが思いのほか距離があり右下をみると
切れ落ちているではないか。
怖いかなとこの時思ったと記憶している。
何とか足を延ばして足場を確保
そこで見たのが登山道があるはずの所に
幾重にも重なった杉の倒木
それもすごく太い。
目の前にある倒木は胸のあたりの高さ
これはヤバいかもと
元に戻るには、先ほどの一段上がる所に
戻らないといけない。
あそこ足を延ばして登るのは恐怖だな・・・
そこで、なんとか胸の位置に大きく横たわる
杉の木を乗り越えられないか右に左に体の位置を
替えながら考えるも足をかける場所がない。
この時すでに10分以上が経過していたと思う。
ここまで登りを3時間 小川新道が急登だったこともあり
足に疲労が来ているなと感じていた。
さて、どうする、この目の前の倒木をどう超える?
そして、更に先にも倒木が数本重なっている。
そういえば、一昨年度の台風で葛川側からの斜面は
一般登山道もスゴイ荒れ用になり倒木が重なり
通行ができなかったので、自分自身も逆のイン谷(琵琶湖側)
からしか登っていなかったのを思い出す。
この岩場、そうか左から巻かないといけなかったのかも
今頃そう思ってもすでに遅い
いよいよ最悪レスキュー依頼をせねばいけないかも
と頭のどこかで考え出していた。
しかし、この前の段階で写真を撮った時に
携帯は圏外になっていた
ここも、もし圏外なら連絡もできない・・・
いよいよ進退窮まるってこんなことをいうのだろうか
弱気になる気持ちを切り替えて、倒木を何としても
越えることだけを考えようと。
倒木の枝に足をかけると、ポキっと折れた時は
冷や汗ものだった、また運悪く先日来の雨で
樹皮が濡れていて幹にかけようとした足が
滑るので体を斜めにしてもうまくいかない。
こんな時にロープをもっていれば・・
などと思うが、低山で沢でも登攀でもないのに
ロープをもって歩くことなど考えもしない。
最後にイチかバチか鉄棒に飛び乗る感覚で
ジャンプして右足を木の上に乗せる
きわどい状態だったがなんとか右足が
木の上にひっかかった(無謀かも
ここまで30分以上かかっていたと思う。
この時手袋をしたらよかったのだけれど
そんなことにも考えが及ばぬほど焦っていたのだろう。
後で手をみると木の棘がいっぱい刺さっていた(滝汗
這う這うの体で岩場をぬけシャクシコバに上がるまで
結局50分程かかったことに。
倒木がなければ通常だとものの10分ほどの
距離だろうと思う。
右手に武奈ヶ岳が見えた時は
なんだか心からホッとした
小川新道は倒木によって魔界になっている
ここを登る人は少ないかもしれないが
この岩は決して右に巻いてはいけない。
今考えても心拍数が上がる(恐怖
1121mの頂上から今度は300mほど下ることに
すでに足はふらふらだった
続く
比良 小川新道は魔界だった 4
奥の深谷のコースミスの後正しいルートに復帰し
割合と平坦な道を約10分ほど歩くと
いよいよおやじにとっての魔界への入り口に立つことになった。
そう、小川新道の入り口である
この時、魔界の洗礼がこんなに過酷とは
想像もしていなかった。
ともあれ、この比良の新道は急登だと
他の人のレポートからもわかっていたので
その心つもりで登り始める。
最初は植林地を登るのだけれど
踏み跡薄い直登コース、つま先で登ることで
ふくらはぎが張ってくる、息が上がる(弱
植林地を抜けるとザレた谷筋の直登になる
750m付近から1000m付近まで不安だったのが
道標も目印もない谷筋が本当のルートなのか?
と確信が持てなかったことだった。
写真では緩やかに見えるが、実際の斜度は結構なものだ。
そしてその先に魔界の触手の一番端に出会うが
これが先にそんなことになったいようとは・・・
まずは、細めの倒木で道が塞がれていて
ザックとストックを倒木の上にのせて下をくぐる
その後斜度がさらにきつくなりロープが現れる
ここでルートに間違いないとわかり一安心
気持ちが楽になりロープ伝いに手をつきながら登る。
登りきると噂の小川さんの遭難の碑?のケルンを見つける
ここで一息入れたあとシャクシコバに向かって更に登る
この辺りはシャクナゲの時期にはきれいなのだろうな
と葉っぱを見ながらおもっていた。
900m地点あたりでおにぎり岩を左手に見ながら
この後いったん緩やかな登りの尾根道になる
ここで一息つけたかなと思ったあとに、
魔界の洗礼をうけることになろうとは・・・
続く
比良 小川新道は魔界だった 3
さて、奥の深谷の渡渉部分を
無事渡り終えたところで一段上がり
そこから登山道が続くはずだった。
上がった所で道標がついていたのに・・・
その場所が少し開けていて渡渉できた安堵感で
少し休憩することにした。
そのあとつい周りを見渡して右側後ろの
道標のことをすっかり失念し
どちらに進むか踏み跡を探しだした結果
赤の印を左奥に見つけることになる。
その方向に進むと右側に「危険入るな」の表示があったが
左にはその先に赤の印が見え、その先には板の上に更に
左を示す⇒マークがあったのでその印に沿って進むと
渡渉しなくてはいけなくなった。
予備知識では奥の深谷を渡ったあとに再度渡渉とは
なかったように思ったが赤の目印がその先にもあり
こちらで大丈夫だろうと判断する。
渡渉後はその先に新たな赤の目印がを見つけ
疑いなく谷筋を登り始めた。(右側奥)
ところが、しばらく登った所でその先に印を見つけられない
今まで踏み跡らしきものがあったのに、突然ザレた石だらけになり
その先のどこを探しても赤の印がみつからない。
右側には一段高くなった植林地があり杉の木に水色の
テープが巻かれている場所が上部に続いていたので
そちら側から登るのかと確認をしに行く。
しかしその先にも印がない、おかしいぞ
これは道を間違えているのかもしれないと
この時点でログを確認してみると案の定
間違えていることに気が付き元の
渡渉の位置まで引き返すことに。
地図でいうところの赤の△に+の印のあるところが
(中央少し右あたり)
奥の深谷の渡渉部分でその先本来は右手に進むのが
正規の登山道であった。
が、左側の谷筋に登っていたのだった。
奥の深谷を渡渉したのが8時48分
気が付いて元の場所に戻り道標を見つけたのが
9時20分おおよそ30分のロスタイムとなった。
途中でログを確認しなければ尾根側にひたすら登っていたかも
もし、そのまま登り切ってもどこかで小川新道と合流するかも
しれなかったがどんな登りになっていたか想像がつかない。
間違えた時にはもとに戻るが鉄則だと
いつもそう思うようにしている。
比良 小川新道は魔界だった 2
さて、牛古コバに到着
いよいよ未踏の道に入って行くのだけれど
思いのほか入り口は踏み跡もわかりやすく
比良はやはり気持ちのいい山だなぁと
この時はお気楽に考えていた。
ここは標高約400mここからつづら折れの道を
標高600mの所まで約200m登る
登りの感覚は御殿山コースの最初の登りと大差なく
スタートは順調と思っていた。
最近、大峰のシャリバテを経験して朝は米を食べることに
パンと違って腹持ちが違うなぁ^^
600mまで登るとしばらく巻き道になる
ロープを渡してあるが、ここはロープは必要ないような気が
逆に邪魔になる感じだった。
ここから奥の深谷にむかって100mほど下ることになる
途中崩壊地をトラバースするところが2か所
1っか所目は問題なし
2か所目は石の部分が滑るの 雨の後は少し注意が必要か
ただ、張られたロープが緩んでいるので
頼りながら歩くと逆に危ないかもしれないな。
この一応危険個所を越えるとさらに下って
大きな倒木に気を付けながら進むと
沢の音が大きくなり奥の深谷の渡渉部分に差し掛かる
ここの渡渉は先日の明神平の渡渉よりも難易度は高い
登山報告でも結構ドボンとハマる人が多いらしい
右岸に渡った所に靴下が脱ぎ捨てられていた^^
さて、この渡渉までは何とか無事に通過するが
このあとに一度目の魔界の洗礼をうけるのだ
比良 小川新道は魔界だった 1
先週、明神平に出向くも渡渉で断念
山登りの楽しみを味わえなかったので
今回は比良 防村から牛コバー奥の深谷ー小川新道
ー中峠ーワサビ峠ー御殿山ー明王院と周回ルートを
歩くこと(以前に妻にダメ出しされたコースだったりして^^)
コースタイム6時間だけれど7時間で予定を組む。
このコース、山情報でも踏み後がはっきりせず
印も少ないため道迷いしやすいと
ええ、おやじもご多分に漏れず迷いましたわ(汗
朝5時に自宅を車で出発 防村には6時40分に到着
朝は空いているのでね。
車を林道の進入禁止の手前にとめる
もう、紅葉がはじまってる
7時3分 ここから林道を牛コバまで小一時間歩きます
牛コバからワサビ谷まで山中ではだれも合わなかった
比良は山深いのかこのルートが嫌われてるのか^^
牛コバまでの林道で唯一おじさん一人と出会う
前を行くおじさんとちょっと話をする、
牛コバから夫婦滝をみて伊藤新道で降りてくるらしい
この伊藤新道も曲者で強力な坂なのだ^^
比良の新道という名前の付いたところは
ほぼほぼ新道は(しんどい道)ということかと^^
7時46分 牛コバに到着
いよいよ未踏の地へ踏み入れます
大橋南比良峠方向へ
続く
明神平に行く予定が
10月20日(日)
お天気がこの日だけ運よく晴れ予報
前から山に連れててといわれていた
Hちゃんと女房をつれて台高の国見山・薊岳のふもと
明神平まで山飯を食べに出かけることに。
女性二人は頻繁に山にはいかないので
超初心者のおやじより初心者のため無理のない
計画を立ててみました。
なんといってもコースタイム1:15
近所の山より楽^^なコースを
2時間に設定して登ります。
Hちゃんものぼる気満々
女房は坐骨神経痛で足が攣るといいながら参加
このコース渡渉が3回あるのですヨ
先日の台風19号に、前日の大雨で
増水はあるだろうなと思っておりました。
大又林道終点からスタート
ここからしばらく林道歩きです
ぼちぼち紅葉もはじまってました。
道すがら川の状態をみていましたが・・
登山道に入り小一時間で最初の渡渉に
心配していた通り増水してますねぇ~
おやじ一人なら気にせず渡りますが
女性陣二人は怖い怖いとおっしゃる
まぁ写真よりもかなり水の勢いもありましたしね。
一応、女房が川に落ちても
もぉ~なにやってるねん!で済ませられますが
Hちゃんは同伴者としてそういうわけにはいきません。
普段はここ、ロープにつたって渡れば
どうといういことはないんですが・・
巻き道がないか探してみましが見つからず
渡渉場所が別にないか探しましたがなさそう
ということで、登り半分くらいの所で本日明神は断念
単独行ではないのでね、ここはあきらめましょうと
結局この日は少し下がったところにある
川べりで山飯ごっことあいなり
ほうれん草炒めにウインナー
そしてHちゃんはカップ麺をプラスしての
登山ならぬピクニックとなりました(;^ω^)
このあと、東吉野 やはた温泉に入りまして
そのあと吉野では有名な馬酔木さん(焼肉屋さん)にて
晩御飯をいただき本日の山行は終了(山登ってないけど(滝汗
まぁこんな日もありということで
次回はリベンジで登る予定入れて
帰路につきました。
おやじは来週あたり単独で比良でも
行こうかなと思っております。
大和葛城山 (相方は?)
ここのところ週末台風とかで
出かけられていなかった山歩き
今日はお天気回復傾向とのことで
大和葛城山にいってきました。
標高960m程の低山ですし、多くのハイキング客がいる
その上山頂までロープウェイがついてるので金剛山とならんで
人気の山であります。
本当は比良の防村から牛コバ 小川新道を
登る予定でしたが、
踏み後不明瞭でちょっと危険個所もあり
沢沿いの急こう配、倒木
・・ということで一人で行くのは却下とあいなり仕方なく。
今回は女房同伴でした(監視されてる^^
彼女は先日来、坐骨神経痛が悪化しまして
足が痛くて歩けない!とおっしゃるのでロープウェイで
ささっとお登りになりました。
じじいはひとり楽しい北尾根コースをテクテクと
自分の背丈程の段差もありなかなかアクロバティックな道です^^
それでも標高差650m程度ですから1.5時間ほどのハイキング♪
まぁ、最後の階段攻撃が玉にきずですが^^
電波塔がみえたら頂上はもうすぐです
この時雨がきつくなり、ザックカバーをかけようと探すが見つからず
ちょっと焦りました、結局下山してから有る場所がわかりましたが
時すでに遅し(苦笑
山頂は、まぁ、いつもの通りですが
ススキがみごろでなかなか良き良きでした!(女房殿の後ろ姿
そんなわけで、登山ではなくてハイキングで過ごした一日
下りの街の景色はなかなかでしたね
ええ、下りは、ハイ、女房とロープウェイで降りてきました(^^;